【台風7号】お盆休み直撃…県内各地に影響 交通機関・ガソリン輸送に遅れも(静岡県)

15日 朝、和歌山県に上陸した台風7号により、静岡県内でも雨や風が強まりました。お盆休みを直撃したことで、交通機関だけでなく県内の様々な場所に影響を与えています。

(川口 卓也 記者)

「浜松市の海岸です、普段はおだやかですが、辺り一面白波がたっています、ドーンドーンと音がします」

遠州灘の海岸に次々と押し寄せる白波。浜松市では昨夜から雨と風が強まりました。県内では、降り始めからの雨量が、伊豆市の湯ヶ島で202mmを記録するなど、各地で大雨に見舞われました。

交通機関にも大きな影響が。東海道新幹線は、名古屋~新大阪間を終日運休、東京~名古屋間は本数を大幅に減らして運転しました。また、東海道線は、豊橋~浜松間を終日運休、浜松~熱海間も本数を減らして運転し、現在もその状況は続いています。

‟お盆休み”のレジャーにも影響が出ました。

(芳賀 康俊 記者)

「こちらは牧之原市の静波海水浴場です、台風の影響で海が荒れているためゲートも閉められ海水浴客の姿は見えません」

牧之原市の静波海水浴場は、高波と強風のため防波ゲートが閉じられていて、車両での立ち入りができなくなっていました。海岸には大きな白波が次々と押し寄せ遊泳禁止に。時折、地元の人などが、防波堤から海の様子を確かめている姿が見られました。

レジャー施設が密集する浜松市西区の舘山寺地区も、人がまばらでした。

(川口 卓也 記者)

「浜松市動物園です、普段は家族連れでにぎわいますが、看板が出ていて、台風の影響で臨時休園になっているということです」

隣にある「浜松フラワーパーク」も臨時休園に。取材中に一台の軽トラックが…

(はままつフラワーパーク パーク管理課 徳増 祐志さん)

「昨夜の風で折れてしまった枝を回収している、倒木はないが、細かい枝折れは各所でみられている」

さらに…

(はままつフラワーパーク パーク管理課 徳増 祐志さん)

「普段はこちらに展示しているが、雨と風が心配なので、植物が傷んではいけないので寄せてある」「お客様の安全を考慮して休園にしております」

台風は物流にも大きな影響を与えています。

(佐野 巧 記者)

「静岡市内のガソリンスタンドです。台風の影響により臨時休業となっています」

石油元売り大手ENEOSは、台風7号の影響でガソリンなど石油製品の船舶による輸送が大幅に遅れていると発表しました。県内の一部の店舗で、十分な在庫が確保できないことから、臨時休業や時短営業の対応をとっているということです。船舶による輸送の再開はあさって17日ごろを見込んでいます。

静岡市のスーパーでも台風の影響を心配しています。

(田子重 西中原店 増田 克己 店長)

「こちらの商品は愛知県から仕入れている、台風の影響であすは入らない可能性がありる」

人気商品であるこちらのパンは、15日の入荷については大きな影響はなかったものの16日分はすでに、商品が届かない可能性があると連絡があったと言います。影響のある商品は愛知県や関西エリアなどから運ばれてくる商品で、この店では、パンに加え鮮魚や総菜の一部が届かない予定だということです。

(田子重 西中原店 増田 克己 店長)

「いまのところは入らないメーカーから連絡来ているが、あすになってみないと」「もっと増えるかもしれません、類似品を発注して迷惑をかけないようにしたい」

一方、三島市では開催が危ぶまれてたイベントが何とか実施にこぎつけました。

(坂井 太一 記者)

「午後1時前です、太陽が出てい て非常に暑いです、こちらではきょうから三嶋大祭りが開催していて出店が立ち並び多くの人で賑わっています」

(祭りに来た人)

「てるてる坊主を作って雨が降らないように、降らなかったのは良かったけれど暑すぎ」

「雨降ったら帰ろうと思って早めに来た、暑いです、くもりだと思っていた」

三嶋大祭りは“台風の影響”で開催が心配されていましたが、実行委員会は14日「予定通り開催」することを決めました。

(三嶋大祭り実行委員会事務局 金井 貴史さん)

「防災関係のデータをかなり取り寄せて見た、暴風雨の数値は0 %になった」「大雨も考えづらい、 実施の判断ができるようになった」

祭りは3日間の日程で開催。15日のメインは「山車シャギリ大会」です。参加者は…。

(参加者)

「ちょうちんがぬれると大変なので、ビニールで対策をしています」「ここ一週間、天気予報を見てどうなるかと思っていた、やるつもりで準備を進めていたのでうれしい」

「山車シャギリ大会」は午後3時にスタート。山車12台とシャギリチーム約50チームが参加し、祭りを盛り上げていました。

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