高校生企画も準備急ピッチ 高原で新イベント

20日に迫った夏祭りを盛り上げるコンテンツなどについて話し合う小林高の生徒

 高原町の中央商店街で20日、「たかはるNightカーニバル」と銘打ったイベントが初開催される。3月に終了した軽トラ市を地域商社が引き継ぐ形で実施し、盛り上げるためのコンテンツは高校生が企画。にぎわい創出に向け、準備を急ピッチで進めている。
 同町では新燃岳噴火後の2012年から「たかはるよりどり交流市」を定期的に開いてきたが、今年3月に終了。運営協議会会長だった中村昌揮さん(62)は「にぎわい創出のためイベントは続いてほしい」と、奥霧島地域商社ツナガルたかはるに打診していた。
 イベントは交流市の形式を引き継ぎ、中央商店街の道路を歩行者天国にして実施。地元事業者を中心に飲食物や特産品、雑貨などを販売する店約30軒が軒を連ねる。ステージでは大道芸人や町内在住のインフルエンサーによるパフォーマンスなどをする予定。
 会場を盛り上げるコンテンツを考えるのは地元の高校生。小林秀峰高の生徒は学校で開発・加工した飲食物を販売予定。小林高の生徒はヨーヨー釣りや綿菓子などの出店に加え、出店者から提供を受けた景品を、流しそうめんスタイルで流して取ってもらうイベントも企画している。
 イベントは20日午後5時~8時半。同校2年の松元優虎(ゆうご)さん(16)は「町外からも人が呼べるようなイベントにし、高原が活性する手伝いができたら」。中村さんは「若い感性でワクワクするイベントをつくってほしい」と期待していた。

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