【台風7号】「下に物を置くつもりない」大雨で2年連続の堤防決壊 住民自ら対策強化=静岡・磐田市

2022年9月と2023年6月の2度にわたり、大雨の影響で堤防が決壊した静岡県磐田市の敷地川。近くに住む住民はこれまでの教訓をもとに、今回の台風7号へ警戒を強めていました。

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<敷地川周辺に住む60代男性>
「(2022年の台風15号の時は)ここまで水が来たんです。これが2022年の9月です。(浸水の跡を示して)2023年の6月はここまでです」

磐田市の敷地川は、2022年9月と2023年6月、台風に伴う大雨の影響で2度にわたって堤防が決壊し、周辺地域に深刻な浸水被害をもたらしました。

<野田栞里記者>
「8月15日午前10時半の磐田市、雨は時折パラつく程度です。敷地川の様子も、水の量、流れる速さともに落ち着いている印象です」

前回の決壊を受け、静岡県は堤防の応急工事を2023年7月、完了しました。また、新しく設置した監視カメラで、随時、水位を確認し「3度目の決壊」に警戒しています。

今回の台風7号では、決壊したときほどの雨量は予想されていないものの、周辺住民は対策を強めます。

2度の床下浸水の被害に遭った男性。これまでの教訓を踏まえて、倉庫の物を高い場所に移動させました。

<敷地川周辺に住む60代男性>
Q前回、前々回の時は下にものを置いたままだったんですか?
「ええ、色々と物が置いてありました」
Qそれらは水浸しになりましたか?
「もちろんです。泥だらけになりました」
Q前回、前々回の教訓を活かして物を上げた?
「そうです。下にはものを置くつもりはありません」

現在、敷地川の水位はあまり上がっていませんが、引続き増水や氾濫などへの警戒が必要です。

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