【台風7号】ゆっくりとしたスピードで北上 15日頃に最接近か うねり伴う「一発大波」に要注意

接近する台風7号、静岡県内への影響はどうなるのでしょうか。田中健太郎気象予報士の解説です。

【写真を見る】【台風7号】ゆっくりとしたスピードで北上 15日頃に最接近か うねり伴う「一発大波」に要注意

8月11日午後5時現在、非常に強い勢力の台風7号は、父島の東北東を北に10kmのスピードで進んでいます。この先も比較的ゆっくりとしたスピードで北上し、15日頃、静岡県にかなり接近してくる恐れがあります。10日の予想よりも西側の進路を取る可能性が出てきましたが、それでも県内には非常に湿った空気が流れ込んで、大荒れの天気となってしまう恐れがあります。

雨と波に関して、警戒が必要な期間をまとめました。雨は台風が近づく14日から警戒が必要となるでしょう。ただ、波に関しては12日から注意、そして13日以降警戒となる見込みです。つまり、最初に影響が出てくるのが海なんです。

伊豆半島の先端に位置する静岡県南伊豆町の石廊崎です。いつもより大きめの波が岸壁に打ちつけていました。近くの石廊崎港では、台風の襲来に備えて漁船の陸揚げや港への係留が完了していました。

一方、湖西市の海岸では、水難事故を防ごうと静岡県と警察、消防が合同でチラシを配るなどの啓発活動を展開しました。

<静岡県西部地域局危機管理課 川島廉主任>
「天気予報とか、台風情報とか、事前にレジャーに行かれる際には確認していただいたうえで、レジャーに行くかどうかを決めていただきたいと思います」

12日、13日の予報を見ると台風がまだ離れているため、晴れる時間が長いでしょう。このため、海のレジャーを計画してしまう可能性もありますが、危険です。波の高さの予想を見ると、12日、西部・中部・伊豆では4メートル、そして、13日は西部、中部、伊豆で6メートル、大しけとなる恐れがあります。

また、うねりを伴います。急激に高まる波に警戒が必要です。「一発大波」といって、1時間に1回程度はこの予想の2倍くらいの波となる恐れもありますので、海には近づかないようにしてください。

© 静岡放送株式会社