「領土放棄でNATO加盟」 事務総長側近の発言に猛反発

15日、ウクライナ南部ザポロジエ州で兵士と握手するゼレンスキー大統領(左)(大統領府提供、ロイター=共同)

 【キーウ共同】北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長の側近、イェンセン氏は15日、ノルウェーでの討論会で、ロシアの侵攻を受けるウクライナが占領された領土の一部を諦めれば、NATOに加盟できる可能性があると述べた。イェンセン氏の発言を受け、ウクライナ高官らは一斉に猛反発した。ウクライナのメディアが報じた。

 ウクライナは領土放棄を受け入れられないとの立場で、全土奪還を掲げている。

 イェンセン氏は、領土放棄が唯一の選択肢ではないとした上で「(終戦への)解決策としては考えられる」と主張した。

 ウクライナのダニロフ国家安全保障・国防会議書記は「理解できない」と批判した。

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