元阪神の赤星さん直筆サイン入り「車いす」3台 福祉施設2カ所に寄贈 兵庫・小野ハーフマラソン実行委

赤星憲広さんが書いた「勇気」の字とサイン入りの車いす=小野市久保木町

 12月3日の第10回記念大会を前に、小野ハーフマラソンの大会実行委員会は、第9回大会の参加費の一部で購入した車いす3台を兵庫県小野市内の福祉施設2カ所に寄贈した。第1回から大会会長を務める元プロ野球阪神タイガースの赤星憲広さん(47)が、赤色の車いすの背もたれ外側に「勇気」の字とサインを記入。元気に過ごしてほしいという願いを込めた。

 同マラソンは2014年の第1回から、参加料に1人200円の寄付を含むチャリティー大会。昨年は4116人が参加、寄付額は82万3200円となり、赤星さんが代表を務める基金など慈善団体に贈った。

 今回は、ともにマラソンコース沿道にあり、利用者や職員がランナーを応援する特別養護老人ホームぬく森こもれび(小野市久保木町)に2台と、小規模多機能型居宅介護ふなき(同市船木町)に1台を贈り、累計寄贈数は36台になった。

 ぬく森こもれびへの寄贈式で、長谷川雅清・大会実行委員長(73)は「参加者約4千人の思いが詰まった車いす。どんどん利用して元気になって」と望んだ。施設を運営する栄宏福祉会の土井直(ただし)理事長(61)は「大切に使いたい。赤星さんの車いすから勇気をいただき、長生きして」と入所者らに話した。(坂本 勝)

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