お盆の伝統「カケ」 民家を回って踊り披露 長崎・五島

カケを披露する踊り手=五島市玉之浦町

 長崎県五島市玉之浦町で14日、お盆の伝統行事「カケ」があり、地元の保存会が民家などを回って踊りを披露し祖先の霊を供養した。
 カケは同町玉之浦地区で受け継がれ、毎年8月14日、玉之浦郷土芸能民俗資料保存会(奥園英明会長)が実施している。
 高校生から50代の踊り手約20人が、同地区の西方寺の境内で踊った後、二手に分かれて、初盆の家庭を含む計約50軒を回った。
 白装束に花がさ、腰みのを着用した踊り手たちは、かねのリズムに合わせ「サーサー」「ヘンヤー」などとかけ声を出しながら披露。徐々にテンポを上げ、激しく回転する踊りを、住民や帰省客らが写真に収めるなどして見物した。
 奥園会長(61)は「子どもたちに受け継ぎながら伝統を守っていきたい」と話した。

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