依然として不安定 急な激しい雨や突風に注意 17日(木)は西日本で雨強まるおそれも

 台風7号が日本海を北上している影響で、きょう(水)午後も東海を中心とした東日本、西日本は局地的に雨雲が発達する見込み。山陰など記録的な大雨となった地域は、引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要だ。西日本はきのうより気温が高く、かなり蒸し暑いので体調管理にも注意が必要となる。

不安定と猛暑

 日本海の台風7号に流れ込む暖かく湿った空気の影響で、東・西日本は大気の状態が不安定となっている。午前中は東海を中心に非常に激しい雨の降った所があるが、その他の地域も天気が変わりやすいので注意が必要だ。

 とくに、降り始めからの総降水量が平年の8月の3倍近くに達する記録的な大雨となった山陰は、少しの雨でも土砂災害が発生しやすい状況のため、引き続き今夜遅くにかけて厳重な警戒が必要となる。なお、発達した雨雲が通過するさいは、落雷や竜巻などの突風にも注意が必要だ。

 北陸や東北の日本海側はきょう(水)も朝から気温が高く、35℃を超える所がある見込み。東北の太平洋側や関東以西の各地は、33℃前後の所が多いが、湿気の多い状態が続く見込み。風が通り抜けると一瞬は違った感覚になることもあるものの、日なたに長い時間いたり、気まぐれに風が弱まるような時は、かなり蒸し暑いことを再確認されられる。引き続き、熱中症予防を意識して行動したい。

台風がまだ影響

 あす17日(木)は、台風7号が日本海北部へ進む見込み。北海道は海上を中心に南寄りの風が強まるため、強風や高波に十分な注意が必要だ。大雨となる所もあるため、低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水にも注意が必要となる。東海も午前中は引き続き雨が降りやすく、湿った空気が流れ込む西日本、とくに四国の太平洋側で局地的に激しい雨が降る見込み。山陰でも、まとまった雨の可能性があるため、引き続き今後の状況を注視する必要がありそうだ。

 あす(木)も東北の日本海側や北陸で厳しい暑さが続き、東京など関東も35℃以上の猛暑日となる所が増え始めそうだ。18日(金)から週末は、晴れる地域が多くなるのと引き換えに、猛暑日地点がさらに多くなる予想で、北海道でも30℃を超える状態が続く見通し。全国的に、朝晩も気温が下がりにくいので、暑さを乗り切ることが週末の課題になりそうだ。

(気象予報士・高橋和也)

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