台風7号北上 果樹農家、被害防止へ備え急ぐ 青森・弘前市

台風に備え、食べ頃のモモをもぐ小山内さん=15日、弘前市悪戸

 台風7号の北上を受け、弘前市内の果樹農家は15日、強風被害防止への対応を急いだ。台風の予想進路が当初より青森県から離れたこともあり、「心配していない」との声も聞かれた。

 「台風が過ぎた後の吹き返しが怖い。風で実に傷が付いてからでは遅い」。同市悪戸の園地では、小山内みお子さん(68)がそう話しながら、食べ頃のモモをせっせと収穫していた。3日前からリンゴの枝に支柱を付ける作業も進めたという。

 別の園地では、藤原圭さん(39)がリンゴの枝を支柱で補強しながら「天気予報で台風の進路が青森から離れていると聞き、被害の心配はしていない」と話した。

 青森地方気象台によると、16日の県内は所によって強い風が吹き、海上ではしけとなる見込み。台風北上の影響などで気温は上がり、最高気温は青森、弘前、深浦が35度、八戸33度、むつ30度の予想となっている。

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