「まじか、の一言」JR京都駅、新幹線の長時間運転見合わせで大混雑

新幹線が再び運転見合わせとなり、利用客で混雑する新幹線改札口付近(16日午後0時48分、京都市下京区・JR京都駅)

 東海道・山陽新幹線は16日、大雨の影響で広い区間で運転を見合わせた。前日の台風による運休のため旅行日程をこの日にずらしていた人が多くいたとみられ、京都市下京区のJR京都駅では予期せぬ事態に困惑する観光客や帰省客が構内にあふれた。

 午後0時半すぎ、八条口改札口は新幹線の再開を待つ客らで混雑し、切符売り場には席の振り替えを求める長い列ができた。利用客はスマートフォンで情報を集めたり、運休を知らせる電光掲示板を不安そうに見つめたりしていた。

 友人に会うため14日から京都市内を訪れていたアルバイトの男性(23)=埼玉県川越市=は、15日に帰る予定を台風で1日遅らせたという。「運休は駅に着いてから知った。まじか、の一言。早く帰りたいが仕方ない」とため息をついた。

 お盆を奈良県の自宅で過ごし、単身赴任先の東京に帰る予定だった会社員の男性(45)は「台風も過ぎたので動くかと思っていたが」と当惑。岩手県の交際相手の実家に向かう予定という京都市の会社員女性(35)は「2時間以上待ってるが動きそうにない。徐行でも動いてくれたらいいのに」とあせりを募らせていた。

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