「被害防げて、ほっ」電子マネー購入の特殊詐欺をストップ コンビニ2店舗に感謝状

特殊詐欺被害を未然に防いだ功績で感謝状を受け取る渡辺さん(大津市打出浜・大津署)

 電子マネーを購入させる特殊詐欺被害を未然に防いだとして、滋賀県警大津署は3日、大津市内のセブン―イレブン2店舗の従業員らに感謝状を贈った。いずれも、機転を利かせた店員の声かけが被害の抑止につながったという。

 大津石山駅前店オーナーの原敬一郎さん(57)と、店長で妻の里香さん(58)は、パソコンの修理代金名目で電子マネーを購入させ、券面番号を伝えさせる「サポート詐欺」の手口による被害を防いだ。購入しようとした高齢男性を粘り強く説得したという。

 里香さんは、「詐欺の話は頭の中には入っていたが、自分の店で起きて驚いた。被害を防げてほっとした」と振り返った。

 大津坂本3丁目店副店長の渡辺けいさん(39)とアルバイト店員の女性(46)は、電子マネーを購入しようとした高齢女性が「SNS(交流サイト)の相手に送金する」と話したことから詐欺を疑って通報した。

 感謝状を受け取った渡辺さんは、「今後も同じことがあれば迅速に対応したい」と話した。

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