甲子園の内野席防球フェンス1.5mかさ上げ 2024年春から、座席からの見えやすさにも配慮

阪神甲子園球場内野席の防球フェンス増設のイメージ。現行(左)から1.5メートル高くなる(阪神電気鉄道提供)

 阪神電気鉄道は、プロ野球阪神タイガースの本拠地、阪神甲子園球場(西宮市)の内野席の防球フェンスを、現行の高さ3.6メートルから5.1メートルへ、1.5メートルかさ上げすると発表した。打球が観客に当たる事故のリスクを減らし、安心・安全に野球観戦を楽しめる環境をつくる。

 工事は今季のオフシーズンを使い、年明けに本格実施。2024年春のプロ野球オープン戦から運用する。

 増設部分には、現行の金属フェンスではなく、バックネットと同様、透過性の高い繊維素材を使用する。座席からの見えやすさに配慮する。

 球場担当者によると、内野席の防球フェンスはこれまで、プロ野球12球団の本拠地の中で低い方だったが、今回の増設により平均的な高さとなり、ライナー性の打球はほぼ防げるようになるという。(大島光貴)

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