ミャンマー、ASEAN議長辞退 軍事政権下、情勢混乱で

ミャンマーの首都ネピドーで行われた軍事パレード=3月(共同)

 【バンコク共同】ミャンマー軍事政権が、26年に回ってくるASEANの議長国を辞退する意向を加盟国に伝えたことが16日分かった。ASEAN外交筋が明らかにした。軍政と民主派との武力衝突が続くミャンマー情勢の混乱が原因とみられる。

 10カ国で構成するASEANの議長国は原則1年交代の輪番制。現在の議長はインドネシア、24年はラオス、25年はマレーシアで、26年がミャンマーの予定だった。

 軍政は7月31日に非常事態宣言の6カ月延長を発表したばかり。議長を担うのは困難と判断したもようだ。

 ASEANは市民に対する暴力の停止などを軍政に要求し、国際会議の場から軍政を事実上排除している。

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