首位・阪神を追う広島カープ 先発・九里亜蓮 オーダー組み替え ファースト・坂倉将吾で

坂上俊次 アナウンサー
マツダスタジアム上空は厚い雲に覆われはじめまして少し暑さがやわらぎ始めています。午後6時プレイボール、広島カープは、先発ピッチャーは 九里亜蓮 。そして、タイガースの先発は大竹となっています。

まずはRCC野球解説者の 佐々岡真司 さんとともに、連敗が止まった15日のゲームを振り返ります。

新井監督が以前、勝負はこの時期からと話していた8月中旬を迎えたものの、引き分けをはさんで今シーズン、初の6連敗ともがくカープ。15日の首位・阪神との直接対決の初戦。先発を託されたのは、中8日での登板・大瀬良大地 でした。

いきなり立ち上がりに阪神のルーキー・森下に先制のツーランホームランを浴びてしまいます。

しかし、そのウラです。このところ、湿りがちだった打線が反発力を見せます。
ランナー1人を置いて、打席には今シーズン初めて3番でのスタメンとなった 小園海斗 。佐々岡さん、みごとな一発でしたね。

RCC野球解説者 佐々岡真司 さん
積極性が出ているんですけどね、一発で仕留めましたよね。

坂上俊次アナ
同点に追いついてもらった大瀬良は3回、再び阪神打線に捕まります。3連打を含め4本のヒットを集められ、この回、3失点。勝ち越しを許すと、大瀬良は4回・5失点で降板。4回での降板は今シーズン、2度目というくやしい結果になりました。次回の修正ポイントはどのあたりになってくるでしょうか?

佐々岡真司 さん
きのうもやっぱりインコースっていうところをしっかり投げようという意識はあったんですけどね、それでもやはり少し甘くなっているし、もっと1つ2つはずすというか、足元を動かすようなボールがほしいですね。

坂上俊次アナ
そして、カープ打線、5回です。ツーアウト・3塁のチャンスで4番・西川龍馬 、芸術的な逆方向へのタイムリーツーベースで1点を返します。

続くバッターは、ベテラン・會澤翼 。このバッティング(打球はセンター前に)はいかがでした?

佐々岡真司 さん
3ボール・2ストライクから最後、フォークボールですよね。ベテランらしいといえばベテランらしいですし、その前のボールもファールになって、3ボール・2ストライクからのフォークをうまく打ち返しましたよね。

坂上俊次アナ
これで勢いづいた打線は、続く6回、先頭バッター・デビッドソン。首位争いをするチームの意地を見せるホームランで同点に追いつきます。

この直後、雨による中断をはさみながら、2アウト・1塁・2塁とチャンスを作り、打席には第1打席で同点ツーランを放っている小園。佐々岡さん、これも初球でしたね?

佐々岡真司 さん
そうなんですよね。その前のチャンスで初球を4・6・3とダブルプレーになったんですけど、それでもまた、このチャンスで初球をしっかりと打ち返しましたよね。

坂上俊次アナ
さらに西川もタイムリーで点差を2点と広げます。さあ、こうなると連敗ストップへ、鯉の勝利の方程式も奮起。8回、島内颯太郎 、ノーアウト・ランナー2塁・3塁のピンチを迎えますが、阪神の代打攻勢をしのぎ、ガッツポーズ。

佐々岡真司 さん
こんなガッツポーズ、見たことないですね。初めて見ましたね。

坂上俊次アナ
そして、9回は、日曜日の登板でサヨナラホームランを浴び敗戦投手となった 矢崎拓也 が、3本のヒットを許し、1点差まで迫られますが、最後は三振で連敗を6でストップ。虎の尻尾はまだ見えています。

広島カープ デビッドソン 選手
「すばらしいチームメイトがいて、全員で戦っている。こういう状況で戦っている以上、全員で全力を尽くして勝っていきたい」

広島カープ 小園海斗 選手
「ここから優勝するつもりでがんばっていますし、絶対勝つので応援よろしくお願いします」

坂上俊次アナ
ここから猛然と追い上げたい広島カープなんですが、佐々岡さん、きょうはタイガースがカープキラーの大竹投手ということで、カープはオーダーを組み替えました。どこに注目されますか?

佐々岡真司 さん
坂倉将吾がきょう、ファーストで入ったんですよね。先発でファーストって、なかなか去年以来だと思いますし、ことしは初めてというか、先発でというのは使わないっていうことだったみたいですけどね。キャッチャー1本でいくっていうところで、きょう、久々のファーストなので注目したいと思いますね。

坂上俊次アナ
こういったところに今シーズンのカープ戦防御率0.30の大竹対策、並々ならぬものが見えているかもしれません。広島カープの先発ピッチャーは、九里亜蓮 。そして、阪神タイガースの先発はカープキラーにちょっとなってしまった感があります、大竹ということになっています。

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