ビッグモーター神戸北店、除草剤使用「否定できず」 神戸市に原状回復の意向示す

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 中古車販売大手ビッグモーター(東京)の店舗前にある街路樹が各地で枯れるなどしている問題で、ケヤキ14本の立ち枯れが確認されていた神戸北店(神戸市北区)について、同社が神戸市に「他店の状況から除草剤の使用は否定できない」と説明し、原状回復の意向を示していることが分かった。

 市によると、2021年5月ごろ、同店前の市道沿いで約200メートルにわたってケヤキが枯れているのが見つかり、安全確保のため伐採した。市は今回の問題を受け、同社に立ち枯れの経緯や除草剤の使用について問い合わせ、今月15日に文書で返答が届いたという。

 同社は文書で「過去の神戸北店在籍者に確認したが、除草剤を使ったと述べた社員はいなかった」と説明。ただ、他店で使用の事例が発覚していることを踏まえ、神戸北店でも同社の費用で原状回復するとした。

 市は今後、土壌調査も行う方針。兵庫県内では宝塚市の店舗で除草剤の使用が明らかになっている。(井沢泰斗)

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