被爆建物の旧陸軍被服支廠の保存に尽力 被爆者の中西巌さん死去

被爆建物の旧陸軍被服支廠の保存活動に尽力し、20年に渡って被爆体験を語ってきた中西巌さんが16日、亡くなりました。

15歳の時、学徒動員先の陸軍被服支廠で被爆した中西巌さんは、サラリーマンを退職後、20年に渡って被爆体験を語り、被服支廠の保存にも尽力してきました。

■中西巌さん

「この建物はね(亡くなった人の)魂の残っている無言の証言者ですから。レンガ屑になったら本当に無念ですよ」

関係者によると中西さんは、今年6月まで証言活動を続けましたががんのため、闘病。きょう、呉市内の高齢者施設で亡くなりました。93歳でした。

【2023年8月16日放送】

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