上半期の犯罪統計、詐欺が52%増

特区政府保安局は8月11日、今年上半期(1~6月)の犯罪統計を発表した。同日付政府公報によると、2023年上半期に香港で起きた犯罪件数は前年同期比36・5%増の4万2923件だった。犯罪件数が上昇した主な原因は、コロナ収束に伴い社会・経済活動が正常化したことと、詐欺事件が2万件近く増えたことによる。詐欺事件は、前年同期比52・1%増の1万8743件、被害額は26億9000万ドルに上る。このうち7割がインターネットに関わる詐欺だ。内訳は、ネットショッピング関連が4872件、フィッシング詐欺が2741件、就活詐欺が2287件、投資詐欺が2163件、電話詐欺が1579件だった。その一方で、強盗、空き巣、強姦、傷害およびひどい暴力、ひったくりなど伝統的手口の犯罪は半年間の記録としては統計史上(1977年以来)最も少なかった。長期間にわたるコロナ感染拡大の社会的な影響があったものとみられる。

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