【インド】デリーメトロと国鉄傘下、電子切符で覚書[運輸]

DMRCのビカス・クマル社長(左から2人目)はIRCTCのシーマ・クマル会長兼社長(同3人目)と電子チケットの発券で戦略的覚書を締結した(DMRC提供)

インド北部デリー首都圏(NCR)の都市鉄道(デリー・メトロ)を運行するデリー・メトロ鉄道公社(DMRC)は14日、インド国鉄傘下のインディアン・レールウエー・ケータリング・アンド・ツーリズム(IRCTC)と乗客の利便性向上を狙った「ワンインディア・ワンチケット・イニシアチブ」を立ち上げ、戦略的覚書を締結した。電子チケット(QRチケット)サービスの導入などを目指す。

IRCTCのウェブサイトを通じて鉄道やバス、航空券を予約する際、デリー・メトロのQRチケットも併せて購入できるようになる。インド国鉄の事前予約と連動する形でも購入でき、利用者は旅程の移動手段を一括して押さえることができるようになる。発券手数料として5ルピー(約8.8円)かかる。

DMRCのビカス・クマル社長は「物理的な発券への依存を減らすことで、慢性的な駅内の混雑の緩和につながる」と期待を寄せる。

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