きょう（木）も、南から湿った空気が流れ込むため、広い範囲で大気の不安定な状態が続き、激しい雨の降る所がある見込み。西日本や東海はこれまでの大雨で地盤が緩んでいるため、少しの雨でも土砂災害に厳重な警戒が必要だ。晴れ間の出る関東や東北も、午後は天気の急変に注意したい。北海道は、台風7号の影響で、暴風や高波に警戒が必要となる。東日本や東北を中心に、日中は35℃以上の所が多くなるため、熱中症対策を心がけたい。
西日本や東海 少しの雨でも土砂災害に警戒
台風7号は、日本海を北上して今夜までには温帯低気圧に変わる見込み。ただ、台風に向かって南から湿った空気が流れ込むため、西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が不安定となる。西日本や東海は断続的に雨となり、局地的に非常に激しく降る所もありそうだ。いったん雨が弱まっていても、再び雨雲の発達する所がある見込み。
鳥取県の佐治や、岡山県の恩原などでは、14日の降り始めからの雨の量が500ミリを超えるなど、西日本や東海では総雨量が平年の8月1か月分を上回る記録的な大雨となっている所がある。少しの雨でも、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒が必要だ。
午後は関東～東北も急な雷雨に注意 北海道は暴風に警戒
関東や北陸、東海は晴れ間の出る所もあるが、急な強い雨や雷雨の所がありそうだ。午後は内陸を中心に、激しく降る所もある見込み。空模様の変化に気をつけたい。局地的な大雨による道路の冠水や、落雷や竜巻などの突風にも注意が必要となる。
北海道は台風7号の影響で風が強まり、広い範囲で雨となる見込み。暴風や高波、大雨による土砂災害などに、警戒、注意が必要だ。
西日本は蒸し暑く 東京も猛暑日に
雨の西日本は日中の気温がきのう（水）より低いものの、30℃前後で湿気が多く蒸し暑くなりそうだ。東京はきのうより高くなり、35℃まで上がる見込み。新潟や青森も35℃、山形や福島で36℃と、北陸や東北では厳しい暑さが続く見込み。できるだけ涼しい場所で過ごすなどして、熱中症予防を心がけたい。
（気象予報士・及川藍）
