全国高校野球 茨城・土浦日大8強 PV、大歓声 メガホン掲げエール 

専大松戸に逆転勝利し、歓声を上げる生徒たち=土浦市小松ケ丘町の土浦日大高

夏の甲子園大会の3回戦で、茨城県代表の土浦日大は16日、大逆転の末に専大松戸(千葉)を破ってベスト8入りした。土浦市小松ケ丘町の土浦日大高ではこの日、パブリックビューイング(PV)が開かれ、生徒や教職員ら約130人がスクリーン越しにエールを送った。

試合が始まると、同校で応援した生徒たちは、ピンク色のメガホンをたたきながら大声援。序盤は投手陣が相手打線に捕まって一時は6点差を追いかける展開となり、ため息を漏らす姿も見られた。

しかし三回裏、香取蒼太選手や鈴木大和選手=ともに3年=の適時打などで1点差まで詰め寄ると、会場の雰囲気は一転し、「よっしゃー」など大歓声に包まれた。五回裏には後藤陽人選手(3年)の適時打などで勝ち越しに成功すると、PV会場のムードは最高潮に達した。後藤選手と同じクラスというバスケットボール部の遠藤龍之介さん(同)は「さすがだと思う。いい刺激を受けた」と話した。

エースの藤本士生選手(同)が相手打者を抑え、勝利が決まると、会場はこの日一番の歓声や拍手に包まれ、全員で校歌を歌って喜びをかみしめた。

本間菜々花さん(同)は「最高の気分。この瞬間に立ち会えてうれしい。感動をありがとうと伝えたい」と感激した様子。現地で応援を予定しながらも、新幹線の運休でPV会場での観戦となった堀田雪斗さん(同)と母親の恵里子さん(54)は「今回は残念だったが、また甲子園に行けるのがうれしい。きょうの試合のように、苦しい状況でも諦めず、全力でプレーしてもらいたい」とエールを送った。

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