大英博物館で盗難被害 職員を解雇、警察が捜査

 【ロンドン共同】ロンドン中心部にある大英博物館は16日、紀元前15世紀から紀元後19世紀の収蔵品が盗まれたり破損されたりしたとし、関わったとみられる職員1人を解雇したと発表した。ロンドン警視庁が捜査している。

 被害があったのは金の装飾品や宝石類、ガラス製品など。大半は調査のために収蔵され、最近は展示されていなかった。博物館側は、「今年被害を知った。盗まれた収蔵品を取り戻し、再発防止に努める」としている。被害総額は明らかにしていない。

 大英博物館は1759年に開館。世界初の公共博物館とされる。人類の歴史を物語る数多くの美術・工芸品などが展示され、世界中から毎年600万人以上が訪れている。

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