35年以上途絶の「夏祭り」復活 滋賀の自治会「新旧住民が交流する場に」

住民に夏祭りへの参加を呼びかけるポスター(滋賀県守山市赤野井町・赤野井自治会館)

 滋賀県守山市赤野井町の自治会が8月19日、約35年以上途絶えていた夏祭りを復活させる。ここ数年で移住者が増え、夏のイベントを通じて地元の魅力を広げたい考えで、自治会関係者は「新旧の住民が交流する場にしたい」と意気込む。

 自治会によると、かつての夏祭りはお盆の時期に開かれ、江州音頭を踊るのが通例だったが、担い手不足などのため約35年以上行われていない。一方、同町では近年の宅地開発で少なくとも50戸程度が増える見込みという。新型コロナウイルス禍で地域コミュニティーの希薄化が進んだこともあり、自治会が夏祭りの復活を決めた。

 当日は午前10時~午後3時、大庄屋諏訪家屋敷や町内5カ寺を回りながら地元の歴史や文化に触れるスタンプラリーを開くほか、飲食などの出店やキッチンカー、音楽会、風鈴作り体験、消防車展示などを行う予定だという。

 自治会の鈴木繁幸会長は「今回は試験的に行い、江州音頭は見送る。消防団や子ども会などにも関わってもらっており、修正点を改善しながら継続できる形をつくりたい」と話した。

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