新日本プロレスと唐津市のコラボ企画の一環で、元プロレスラーで声優の相羽あいなさんと、声優の富田麻帆さんを招いたファンツアーが12、13の両日、唐津市内で開かれた。台湾や中国など海外のファンも含む約70人が参加し、風光明媚(めいび)な景色や食など唐津の魅力を堪能した。
プロレス番組「らぶぷろ」の進行を務め、アニメミュージカル「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」などに出演している2人とファンの発信力を生かし、交流サイト(SNS)などを通じて唐津の認知度を高めようと市が企画した。
初日の鏡山展望台では、2人が弁当を配るスタッフに扮(ふん)して登場。ファンたちはサプライズに大盛り上がりで、広がる海や松林を見渡せる展望台で記念撮影を楽しんだ。
参加者のうち約3割が海外からで、台湾から訪れた曽珊儀さん(29)は「ネットで番組やアニメを見てファンになった。海の景色がきれいだった」と満足げ。公務員の橋本拓真さん(30)=北海道=は「九州自体が初めて。海の色や離れ小島のある景色がとても新鮮に映った」と話していた。
相羽さん、富田さんは唐津を訪れたのは初めて。相羽さんは「刺身の貝がコリコリとしていて、日本酒の『万齢』も本当においしかった」と笑顔。富田さんは「海の景色や食など最高づくし。コロナ禍を経て、ファンの方たちとも交流できてうれしかった」とほほえんだ。
13日には呼子町の朝市を訪れ、昼食でイカの生き造りを味わった。参加者は「#まほあい唐津」のハッシュタグをつけて写真などを投稿していた。(横田千晶)