湾内に浮かぶ精霊船 壱岐・芦辺町 御詠歌や読経、焼香で先祖を供養

故人をしのんだ瀬戸浦精霊船供養祭=壱岐市、箱崎漁協周辺

 壱岐市の各地で15日夜、先祖を供養する精霊流しがあり、市民らが故人をしのんだ。
 芦辺町の瀬戸浦地区では、瀬戸浦会(町田正一会長)による瀬戸浦精霊船供養祭があった。九つの公民館の船が箱崎漁協横の広場に並び、御詠歌や読経、焼香の後、ロープでつながれた9隻が湾内に浮かんだ。
 その後、瀬戸納涼花火大会があり、ちょうちんや電飾で彩られた船の上に、大輪の花火が打ち上がった。
 1歳の娘を連れて帰省中の福岡市の美容師、渡邉愛璃さん(26)は「ちょうちんを付けて浮かぶ船の上に上がる花火がとてもきれい。娘は初めての花火で驚いていた」と話した。

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