四国や中国地方 引き続き土砂災害に警戒 週末にかけても不安定 山のレジャーは注意

 

 湿った空気の流れ込みが続いているため、きょう(木)午後も全国的に大気の不安定な状態が続く見込み。四国の太平洋側を中心に、急な激しい雨や落雷、突風に警戒・注意が必要だ。西日本はこれまでの大雨で地盤が緩んでいる所があるため、引き続き土砂災害に警戒が必要だ。また、台風7号が接近している北海道は、暴風や高波に警戒・注意が必要となる。

土砂災害に警戒

 北海道の西海上に台風7号があり、北よりに進んでいる。台風に向かって南から湿った空気が流れ込んでいるため、午後も四国の太平洋側は局地的に滝のような雨が降り、雨量が急激に増えるおそれがある。

 そのほか、晴れ間がある地域でも、今夜初めごろにかけては、局地的な激しい雷雨に注意が必要だ。西日本は中国地方など記録的な大雨となっている所があるため、少しの雨でも土砂災害や低い土地の浸水、川の増水・氾濫に警戒が必要となる。

 北海道は台風7号の影響で、日本海側を中心に南よりの風が強まっている。日本海側北部は、きょう(木)夕方~今夜遅くにかけて、暴風に警戒すると共に高波に十分な注意が必要だ。なお、きょう(木)も全国的に蒸し暑い状態が続き、東北や北陸、関東は35℃を超える所があるため、熱中症予防を意識した行動をとるようにしたい。

天気変わりやすい

 あす18日(金)も、広い範囲で湿った空気の影響を受けそうだ。とくに四国の太平洋側は、明け方まで非常に激しい雨の降るおそれがある。

 そのほかの西日本も変わりやすい天気が続くため、昼間にいったん雨が止んでも、傘を持っていたほうが良さそうだ。東日本の太平洋側や東北南部は晴れて、内陸は37℃前後の猛暑となる見込み。ただ、午後は山沿いを中心に、にわか雨や雷雨があるので、天気の急変に注意が必要となる。

 土~日にかけても、全国的に不安定な天気が続きそうだ。とくに午後は、山沿いでにわか雨や雷雨が起こりやすい見込み。晴れ間があっても、引き続き天気の急変、落雷や突風、土砂災害、中小河川の急な増水などに注意が必要だ。また、東日本や近畿を中心に35℃を超える所が多く、全国的に朝晩もあまり気温が下がらない見通し。(気象予報士・高橋和也)

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