クラブからバッサリ解雇された8名の選手。暴行、薬物、未払い…

サッカー選手の契約はあってないようなものだと言われることは多い。移籍金という形で契約解除料が支払われれば、それを取り消すことができるからだ。

ただ、移籍金が動かない場合でも、契約の条件に違反した場合はそれが解除される…つまり「契約解除による解雇」となる。

今回は「クラブから契約を解除されることになった選手たち」をご紹介する。

パトリス・エヴラ

解雇されたクラブ:マルセイユ

年:2017年

解雇された理由:暴力事件

マンチェスター・ユナイテッドやユヴェントスで活躍したフランス代表の名左サイドバック。キャリアの終盤にはフランス・リーグアンに戻り、名門マルセイユに加入した。

しかしヨーロッパリーグのヴィトーリア・ギマランイス戦の前に挑発してきたサポーター相手に暴行を加え、UEFAから2018年まで出場停止処分を受けたあと、マルセイユから解雇されている。

アドリアン・ムトゥ

解雇されたクラブ:チェルシー

年:2004年

解雇された理由:違法薬物摂取

パルマで中田英寿らとともに活躍し、ロマン・アブラモヴィッチ政権となったチェルシーに引き抜かれたルーマニアの怪童。イングランドに移籍してからも一定の活躍を見せ、10ゴール6アシストを記録した。

しかし2004年にドーピング検査で陽性になり、コカインを摂取していたことが発覚。チェルシーからは契約解除が言い渡されたほか、1500万ポンドもの損害賠償を請求されることに。ちなみに現在でもそれを支払っていないそう。

ダニ・オズバルド

解雇されたクラブ:サウサンプトン

年:2013年

解雇された理由:暴力事件

アルゼンチン出身ながら2011年にイタリア代表を選んだFWダニ・オズバルド。2013年にローマからサウサンプトンに移籍してプレミアリーグに進出したが、元々暴言癖やチームメイトへの暴行など規律違反が多い選手であったことから心配されていた。

そして2013年12月のニューカッスル戦で乱闘に参加したために4万ポンドの罰金と3試合の出場停止処分を受け、その3週間後にはジョゼ・フォンテとの喧嘩で2週間の出場停止を追加された。2015年には2年を残して契約が解除されている。

ケヴィン・プリンス・ボアテング

解雇されたクラブ:シャルケ04

年:2015年

解雇された理由:素行不良

トッテナムやACミラン、バルセロナなどでプレーし、ガーナ代表として2回のワールドカップに出場したケヴィン・プリンス・ボアテング。ただ、2014年大会ではグループステージ最終節の前に暴言でチームから追放されている。

2013年に加入したシャルケ04ではレギュラーとしてプレーしていたものの、2015年に不適切な活動を理由に出場停止処分を受けた。その際にはパフォーマンスも低下していたため、最終的に4年の契約は途中で打ち切られた。

ニコラ・アネルカ

解雇されたクラブ:WBA

年:2014年

解雇された理由:不適切なゴールパフォーマンス

フランス代表の名選手であるニコラ・アネルカであるが、エキセントリックな性格を持っていたことでも有名だ。上海申花からウェスト・ブロムウィッチに加入したのは2013年であるが、それから1年も経たずに解雇されてしまった。

2013年12月にウェストハム・ユナイテッドとの試合でゴールを決めた際、彼はナチス・ドイツの敬礼を模したゴールパフォーマンスを行った。FAはこれを受けて彼を5試合の出場停止とし、WBAは重大な違法行為によって契約を解除したと発表した。

エマニュエル・エブエ

解雇されたクラブ:サンダーランド

年:2016年

解雇された理由:代理人への報酬支払い拒否

アーセナルで長くプレーしたことで知られている名サイドバック。プレミアリーグを一度離れてから5年後、2016年3月にサンダーランドと契約してイングランドに戻ってきた。

ただその直後、エブエは元代理人への報酬を支払っていなかったことが発覚し、1年間もの出場停止処分を言い渡されることになった。そしてサンダーランドとの契約は数週間で解除されている。

ジョーイ・バートン

解雇されたクラブ:グラスゴー・レンジャース

年:2016年

解雇された理由:暴行

キャリアを通して多くの論争を巻き起こしてきたジョーイ・バートン。攻撃的な発言、暴力行為、そしてギャンブル規則違反で数多くの処分を受けてきた。

彼がグラスゴー・レンジャースに来たのは2016年夏。スコットランドのリーグで彼がどんなプレーをするのか注目されていたが、練習場でチームメイトと衝突したことで出場停止処分を受け、わずか8試合だけで契約を解除されている。

パピ・ジロボジ

解雇されたクラブ:サンダーランド

年:2018年

解雇された理由:体力テスト不合格

ジョゼ・モウリーニョが2回目に指揮をとったチェルシーに加入したことで知られるセンターバック。モウリーニョが「見たことがない選手」と明かしていたが、結局そのポテンシャルは全く見られぬまま退団した。

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そして2016年にサンダーランドは800万ポンドで彼を加入させたが、1年目には暴行で出場停止に。さらに2018年夏にはフィットネステストに合格できず、プレシーズンへの参加が許されず。そして解雇されることになった。

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