神戸大に新学部、25年4月に「システム情報学部」を設置 AIやスパコンの専門知識学ぶ

神戸大=神戸市灘区六甲台町1

 神戸大学(神戸市灘区)は17日、工学部情報知能工学科を改編し、システム情報学部(仮称)を2025年4月に設置する計画を発表した。人工知能(AI)やスーパーコンピューターなどの専門知識を学び、社会問題の解決に貢献できる人材の育成を目指す。新学部設置は、21年度の海洋政策科学部以来4年ぶりになる。

 工学部の6学科のうち、情報知能工学科をシステム情報学科(仮称)に改め、学部として独立させる。カリキュラムが特徴的で、通常は最初に一般教養を履修するが、新学部では入学直後から専門分野を学べるという。

 これに伴い、3年生から卒業研究に取り組め、早期の卒業が可能に。既にある大学院システム情報学研究科との一体運用で、授業科目の履修時期を早めることもでき、学部入学から最短6年で博士学位が取得できるようになる。

 定員は現在の学科の107人から150人まで増やす見込みで、今後文部科学省に設置申請を行う。藤沢正人学長は「デジタル人材が不足していると言われる中、社会に役立つ高度な人材育成に努める」と話した。(大橋凜太郎)

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