竹ざおにちょうちんをつるし、初盆の故人の冥福を祈る一関市千厩町の伝統行事「燈立(あかしたて)」は14日夜、同町中心部で行われた。新型コロナウイルス禍の影響で、4年ぶりに情緒ある光景が戻った。
せんまや夜市に合わせて実施。屋台が並ぶ商店街に、四方に張った縄にちょうちんを飾った竹ざおが立てられると、柔らかな小さな明かりの連なりが夜空に映えた。
ちょうちんを自宅につるすと魔よけになるという言い伝えがあり、竹ざおがゆっくり倒されると、来場者は次々と手に取った。家族で訪れた大東小3年畠山裕光君は「初めて見たけれど、とてもきれい」と、思い出とともに大切に持ち帰っていた。