空き家、移住体験の場に 洋野・地域おこし協力隊の山岸智也さん

空き家の改修作業に励む山岸智也さん(左)

 洋野町で、空き家を活用して移住体験施設を造る取り組みが始まっている。地域おこし協力隊の山岸智也さん(30)が旗振り役。まちおこしなどに興味を持つ大学生らの力も借りながら、自ら改修を手がけ、多くの人に町を知ってもらいたいと奮闘する。

 改修中の空き家は同町種市の中心部にある木造2階建ての一軒家。4月に移り住んだ埼玉県所沢市出身の山岸さんは8月中旬、額に汗を浮かべながら、室内の掃除や壁にしっくいを塗る作業に励んだ。

 インターネットで「お手伝いさん」も募集。首都圏などから訪れた4人も作業に精を出した。4泊5日の活動を通し、「海も山も高原もあってすてきな場所」「SNS(交流サイト)で知れる町の情報が少ない」などと活発に意見交換した。

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