ウクライナ軍が南部で前進と分析 東部の集落奪還も確認、米戦争研

ウクライナ東部ドネツク州でロシア軍陣地に向けた攻撃の準備をするウクライナ兵=15日(ゲッティ=共同)

 【キーウ共同】米シンクタンク、戦争研究所は16日、反転攻勢を進めるウクライナ軍が南部ザポロジエ州オリヒウの南十数キロにあるロボティネ周辺に進軍したと指摘した。ウクライナ軍は数週間にわたり付近の森林地帯で作戦を続けており、広範囲に前進したとみられると分析した。

 戦争研究所は、ウクライナ当局が16日に発表した、ザポロジエ州との境界に近い東部ドネツク州の集落ウロジャイネの奪還を確認したと報告。分析によると、ドネツク州バフムト方面を合わせた少なくとも3方面で反攻作戦を継続している。

 ウクライナ空軍のイグナット報道官は16日、地元テレビでウクライナが供与を求めるF16戦闘機を今年の秋冬までに配備できないと述べた。これまでに操縦士の訓練の遅れが報じられているが、イグナット氏は「訓練の問題は動き出した」と述べ、前進していると強調した。

 NATO事務総長側近のイェンセン氏は16日、ウクライナが占領された領土の一部を諦めれば、NATOに加盟できる可能性があるとした自身の発言は「間違いだった」と訂正した。

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