イラン外相がサウジアラビア訪問 3月の和解後初、進む関係改善

イランのアブドラヒアン外相(左)、サウジアラビアのファイサル外相

 【テヘラン共同】イランのアブドラヒアン外相は17日、サウジアラビアの首都リヤドを訪問し、ファイサル外相と会談した。中東で対立してきたサウジとイランが3月に中国の仲介で外交関係の正常化で合意して以降、イラン外相のサウジ訪問は初めて。両国の大使館が今月までに再開し、2国間関係の改善が進んでいる。

 会談後の共同記者会見でファイサル氏は両国関係のさらなる進展を望むことを確認したと明らかにし「(イランの)ライシ大統領のサウジ訪問を楽しみにしている」と語った。アブドラヒアン氏は「重要で実り多い会談だった」と強調。「われわれは地域の安全保障を重視している」とも述べた。両氏によると、安全保障や経済の分野で両国間の合意事項を前進させることで一致した。

© 一般社団法人共同通信社