かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元トリニダード・トバゴ代表FWドワイト・ヨーク氏が、古巣に対して「理不尽な要求」をしたとイギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。
ヨーク氏が要求したのは、かつてマンチェスター・ユナイテッドでプレーした経験もあるベルギー代表FWロメル・ルカクについて。現在、チェルシーが保有権を持っているもののチームからは構想外となっており、移籍先も見つかっていないルカクについて、ヨーク氏は「短期レンタルで獲得し、一定の報酬を支払うべきだ」と主張しているのだ。
ルカクは2016-17シーズンにエヴァートンで得点王争いを演じ、2017年夏にマンチェスター・ユナイテッドに移籍したが、チームへの順応に苦しみ、低調なパフォーマンスに終始したため批判を浴びた。移籍2年目の途中から指揮を執ったオーレ・グンナー・スールシャール監督からは信頼を得られず、ルカク、スールシャール監督の双方が移籍を望んだ結果、2019年夏にインテルに移籍した経緯がある。
マンチェスター・ユナイテッドの関係者にとってはいいイメージのないルカクだが、ヨーク氏はその才能を高く評価しているようで、次のように語っている。
「ルカクはまだプレミアリーグのトップ6のクラブでプレーするのに十分なポテンシャルを持っている。ユナイテッドは彼を短期レンタルで獲得し、一定の報酬を支払うべきだ。ルカクについていろいろ言う人がいる。印象に残るほどの得点を挙げているのに、正当な評価を得られていない」
「ルカクはシーズンで15~20ゴールを決められる選手だ。このような選手は貴重で、昨今のサッカー界では見つけるのが難しい。ユナイテッドはラスムス・ホイルンドに多額の投資をしたが、強い相手と互角の戦いを演じたいのであれば、彼のような選手が必要だ」
マンチェスター・ユナイテッドはプレミアリーグ開幕戦でウルヴスと対戦したが、攻撃陣が停滞。フランス代表DFラファエル・ヴァランのゴールでかろうじて勝利を収めており、攻撃陣へのテコ入れが必要な状況にも見える。