茨城県鹿島の地にあった戦争の記憶を伝えるため、企画展「あの日の記憶~特攻桜花~」が、同県鹿嶋市宮中のミニ博物館「ココシカ」で開かれている。人間爆弾と呼ばれた特攻兵器「桜花」をパネルで解説し、模型などもそろえた。同展は24日まで。
桜花は一式陸上攻撃機の下部につるされ、先端部分に大量の爆弾を取り付けた特攻兵器。母機から切り離された後は乗り込んだ隊員が操縦して敵に体当たりした。企画展では桜花の構造や出撃状況などをパネルで解説。合板で製作した全長約6メートルの原寸大模型も展示している。
同館を運営するNPO法人かしま歴標(れきしるべ)の大川修一理事長は「鹿島に残る戦争記憶の一つとして、皆さんに語り継いでもらいたい」と話している。同館は午前10時~午後4時。入館無料。