宇都宮駅西口、LRT一色に 宮染めやイルミ...開業イベントで披露

子どもたちが描いたLRTの絵を宮染めに貼り付ける参加者

 【宇都宮】26日の次世代型路面電車(LRT)開業に合わせ、JR宇都宮駅西口のペデストリアンデッキを伝統工芸品「宮染め」でLRTのシンボルカラーに彩ろうと、宇都宮共和大の学生が中心となってプロジェクトを進めている。駅西側の住民らが協力し、開業を駅西からも祝う。16日には駅西の子どもたちが描いたLRTの絵を宮染めに貼り付ける作業が始まり、準備は大詰めを迎えている。

 同大シティライフ学部西山研究室の学生らでつくる実行委員会が25、26日に同デッキで開くイベント「ペデフェス!~LRT開業記念つながりプロジェクト2023」で披露する企画の一つ。長さ1メートル、幅30センチの金茶色とあさぎ色の宮染めの布計約150枚をデッキの上につるし、雷に見立てた光のイルミネーションなどで開業を祝う。

 16日は大通り1丁目の同大宇都宮シティキャンパスに、住民ら約30人が集合。三番町の福井染工場に特注した黄色系の伝統色「金茶」の宮染めの布に、事前に二葉幼児園の園児や昭和小の児童に描いてもらったLRTの車両、宇都宮を象徴するギョーザや雷などの絵を、アイロンで一枚一枚丁寧に接着させた。

 参加した簗瀬地域まちづくり推進協議会の栗原伸一(くりはらしんいち)会長(74)は「学生たちは発想が面白い。LRT開業で駅西も負けずに盛り上げたい」と話す。宮染め企画のリーダーで同大3年の富岡涼介(とみおかりょうすけ)さん(21)は「地域の人の手厚いサポートで作業が順調に進んでいる。子どもたちも含め、開業に向けて駅西の若いパワーを見せていければ」と意気込んでいる。

 同イベントでは、学生らが関わって作ったLRT沿線をイメージした駅弁が販売されるほか、県産の地酒やビールが飲めるグルメブースの出店、各種路上ライブの演奏も行われる。

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