LRT運輸開始認可を取得 宇都宮市と芳賀町

26日に開業を迎えるLRT

 26日に開業を控える次世代型路面電車(LRT)の宇都宮芳賀ライトレール線について、宇都宮市と芳賀町は17日、福田富一(ふくだとみかず)知事から運輸開始の認可を取得したと発表した。開業に向けた手続きが全て完了し、今後は客を乗せて運行することができる。

 両市町と運行会社「宇都宮ライトレール」の3者は6月5日付で県に申請書を提出。県が国土交通大臣宛てに承認申請した。県と国交省が7月10~14日、現地検査を実施し、電気、土木、車両、運転、営業の五つの観点から、運輸開始に支障がないかを審査。国交相の承認は8月17日までに受けた。

 認可を受け、佐藤栄一(さとうえいいち)市長は「協力いただいた全ての皆さまに改めて感謝申し上げる。引き続き安全運行を第一として、期待に応えられるよう取り組む」、大関一雄(おおぜきかずお)町長は「大変うれしく思う。開業に向けて万全を期す」とそれぞれコメント。同社の高井徹(たかいとおる)社長は「市、町とともに安全を第一に、お客さまへ快適で便利なサービスを提供し、地域に愛され、信頼される企業を目指す」とした。

 開業日は午前10時から開業式と発車式、パレードなどのイベントをJR宇都宮駅東口で予定。一般の運行開始は午後3時以降となっている。

 同線は同駅東口から芳賀・高根沢工業団地までの14.6キロ。19の停留場を設置する。両市町が施設を整備し、同社が運行を担う。総事業費は684億円。

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