南砺でハンドやろう 20日「ハンぎょボール」体験会 ドリームス庄司選手が魅力伝える

小中学生向けのクラブ創設を目指す庄司選手=7月、氷見市ふれあいスポーツセンター

  ●小中学生クラブ創設を目指し

 今季からハンドボール日本リーグ男子に参入している富山ドリームスの庄司清志選手(28)=トライ・プリント=が20日、南砺市井波社会体育館で、氷見発のゆるスポーツ「ハンぎょボール」の体験会を初開催する。庄司選手は競技が根付いていない南砺市で、将来的に小中学生のクラブチーム創設を目指しており、イベントが挑戦の第一歩。「ずっとやりたかった夢。真っさらな地域だからこそ根付かせたい」と意気込んでいる。

 庄司選手は大阪府出身で、富山ドリームスの地域活性化を掲げる理念に共感し、4月に加入した。チーム最年長で、高い身体能力をいかしたゴールゲッターとして活躍している。

 かねてからハンドボールを通した地域活性化や子どもの育成などに興味があり、小中学生向けのクラブ創設は大学在学中からの夢だった。挑戦の舞台には、大学時代の友人の出身地である縁から、ジュニアのクラブチームがない南砺市を選び、競技生活や仕事の傍ら準備を進めている。

 活動の第1弾となるハンぎょボール体験は総合型地域スポーツクラブ「アイウェーブ」(南砺市)の協力を得て、同団体のイベント「ハッピーレクリエーションデーinサマー」で行う。ハンドボールと似たルールで、ブリやフクラギなど魚の縫いぐるみを抱えてプレーする「ゆるスポーツ」で、まずは競技に親しみを持ってもらう。

 当日は青沼健太(富山銀行)、佐野可維人(アルミファクトリー)、仲舟井裕貴(氷見伏木信用金庫)の3選手も参加し、スカイプレーやスピンシュートなどの技も披露して魅力を伝える。イベント以降も不定期で体験会を企画し、来年2月に砺波市の富山県西部体育センターで行われる富山ドリームスのホーム戦でも活動をPRしたい考えだ。

 庄司選手は「競技者の分母が増えれば、富山全体のレベルの向上にもつながる。地域の盛り上げにも役立てたい」と力を込めた。

 体験会は午後1時半~4時半で、年齢制限はなく参加無料。当日参加もでき、午後1時10分~1時半に受け付ける。問い合わせはアイウェーブ=0763(82)5026=まで。

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