ススキ揺れる合掌造り 富山市中心部、熱帯夜から解放

風に揺れるススキを眺め散策する名城大の学生と教員=南砺市の相倉合掌造り集落

 17日の富山県内は高気圧に覆われたが、湿った空気の影響を受けて曇り、夜のはじめごろまで雨の降る所があった。一晩中、気温25度を下回らない熱帯夜が7月24日から24日間続いていた富山市中心部は、朝の最低気温が24.5度で25日ぶりに25度を下回った。

 最高気温は富山市中心部33.8度、高岡市伏木31.5度など全10観測地点で30度以上の真夏日だった。

 県内消防機関によると、富山市と小矢部市で20~70代の男性3人が軽症の熱中症疑いで搬送された。

 南砺市の世界遺産・相倉合掌造り集落では、行楽客らが風に揺れるススキの穂を眺め、秋の気配を感じ取った。合宿で南砺市を訪れている名城大(名古屋市)の「ボランティア協議会」の学生や教員ら約30人が散策を楽しみ、世界遺産の文化や自然に触れた。

© 株式会社北國新聞社