ホテルの懐石料理など食べ13人が腹痛や嘔吐 食中毒、福井市保健所がノロウイルス検出

福井市保健所が設置されている福井健康福祉センター

 福井県の福井市保健所は8月17日、福井市のホテルの飲食店が調理、提供した料理を食べた市内外の男女13人が腹痛や嘔吐(おうと)などの症状を訴え、食中毒と断定したと発表した。有症者のうち少なくとも3人と調理従事者3人の便からノロウイルスが検出された。

 市は食品衛生法に基づき、同店を17、18日の2日間営業停止処分にした。同店は患者発生を把握した14日午後から20日まで営業を自粛している。

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 市生活衛生課によると、14日に一部の有症者の家族から同店に連絡があり、市が調査。11日午後6時ごろに同店で懐石料理などを食べた3グループ42人中13人に12、13日にかけて症状が出ていたことが分かった。医療機関を受診した6人のうち3人が入院したが、すでに退院し、いずれも回復に向かっているという。

 ノロウイルスが確認された調理従事者から感染が広がった可能性があり、市は手洗いや調理器具の消毒などを呼びかけている。

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