「静岡の食材の豊かさを多くの人に」おいしさ引き出す“マエストロ”が作るジェラート【しずおか産】

「いらっしゃいませ。伊豆高原ジェラート工房R65です」

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今回のしずおか産は、食材のおいしさを引き出すマエストロのジェラートです。

東京の有名なレストランなどでパティシエとして15年間、腕を磨いてきた六郷祐太朗さん。

千葉県出身ですが、両親がペンションを営んでいることもあり、7年前に伊東に移住。2022年3月、ペンションの倉庫を改装して「ジェラート工房R65(あーる・ろくごう)」を始めました。

<客>
Q.おいしいですか?
「さっぱりしていて、おいしいです」

工房では朝霧高原の牛乳を使ったミルクジェラートをはじめ、静岡県産のイチゴやダイダイなど25種類のジェラートを用意。焼き菓子が得意だった六郷さんですが、ジェラートの店をやろう!と決めた出来事が。

<六郷祐太朗さん>
「伊東に移住してきた後ですけど、ペンションに来た方がお土産でジェラートを持ってきてくれて、そのジェラートいただいたんですけど、食べた一口目からものすごい美味しくて。なんか衝撃的なジェラートに出会いまして独学でジェラートの勉強を始めました」

六郷さんはジェラートごとに、グラニュー糖や粉末の水あめなどの配合を0.1g単位で調節しています。

<六郷祐太朗さん>
「食べ初めに甘さを感じたり、中間で甘さを感じたり、余韻で甘さを感じたり、そういう甘みを糖の量によって調整しています。糖をうまく配合することによってイチゴだったり、ニューサマーオレンジだったりの(素材の)良さを引き出してあげることにつながります」

さらに、なめらかさを出すため、ジェラートに含まれる空気の量も機械の回転速度を調節しながら変えています。

<六郷祐太朗さん>
「空気が入れば入るほど食べたときに『ぼわっ』ていう感じで、味がぼやけてしまう。ミルクジェラートだと27%で作っています。バッチリです」

六郷さんは県内でも数少ない「ジェラート マエストロ」の称号を持っています。

<六郷祐太朗さん>
Q.これはどこのイチゴですか?
「富士宮にある石川農園さんのきらぴ香です。石川さんがものすごくいい方で、会話していてとても心地いい方だなって思って、その時点で使いたいって思っていました」

<記者>
「イチゴの風味がすごくありますね」

<六郷祐太朗さん>
「これが石川農園さんのきらぴ香の味になります」

ジェラートを味わいながら生産者にも思いを馳せて欲しいと六郷さんはいいます。目標は世界一おいしいジェラートを作ることです。

<六郷祐太朗さん>
「世界一になってくると、静岡の食材の豊かさをよりもっと多くの人に説得力をもって伝えられると思うので、もっと実力をつけて頑張っていきたいと思います」

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