保管期限切れの新型コロナワクチン、高齢者らに誤接種 宇都宮の医療機関6カ所

宇都宮市役所

 栃木県宇都宮市は17日、市内の医療機関6カ所で7月31日から今月14日にかけて行った新型コロナワクチン接種で、高齢者ら計51人に対して保管期限を過ぎたワクチンの誤接種があったと発表した。誤接種による健康被害は確認されていない。

 市によると、16日に医療機関1カ所から保管期限の7月30日を過ぎたモデルナ社製ワクチンを誤接種したと報告があった。市が16、17日に調べたところ、その医療機関を含む6カ所で高齢者や基礎疾患のある人ら計51人に、誤って接種していたことが判明した。

 接種時に保管期限の確認が不十分だったことが原因といい、市の指導で被接種者への謝罪などを始めている。市は、同ワクチン接種を行う市内250弱の医療機関に対しても、ワクチンの適正な管理と接種時に保管期限の確認を徹底するよう通知したという。

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