昨年末の土砂崩れで工事に着手 鶴岡市

鶴岡市によるがれきなどの撤去工事が始まった土砂崩れ現場=鶴岡市西目

 鶴岡市西目で高齢夫婦2人が犠牲となった昨年末の土砂崩れで、鶴岡市は17日、市道などをふさいでいる土砂やがれきの撤去工事に着手した。土砂約1万5千立方メートルとがれき約3100立方メートルの年内撤去を目指す。県による安全対策の本格的な工事は9月に始まる見通しで、復旧に向けた動きが進んでいる。

 この日午前9時ごろから、市職員や工事事業者らが集まり、がれきを覆っていたビニールシートを外したほか、重機で一部のがれきをどかし、トラックで搬出した。引き続き、市道付近から宅地や斜面の方向に向かって撤去する計画。

 県の工事は、6月26日に立ち木の伐採や処理といった準備工事が始まった。来月から、避難指示が出ている住宅裏側斜面の土砂撤去など本格工事に入る予定。避難者の自宅裏側の土砂約1万6千立方メートルから撤去を開始し、続いて崩れた斜面付近の約3万3千立方メートルを取り除く。

 4世帯13人に対する避難指示について、市は県による安全対策工事の進捗(しんちょく)状況に応じて解除時期を判断するとしている。

鶴岡市によるがれきなどの撤去工事が始まった土砂崩れ現場=鶴岡市西目

© 株式会社山形新聞社