PFAが年間最優秀選手賞、若手選手賞の候補を発表。ハーランドの“ダブル受賞”はなるか

写真:ダブル受賞を視野に入れるハーランド ©Getty Images

8月17日、イングランドプロサッカー選手協会(PFA)が、年間最優秀選手賞および年間最優秀若手選手賞の候補を発表した。

PFA年間最優秀選手賞は、イングランド国内でプレーする選手を対象に、そのシーズンで最も活躍した選手に与えられる。最優秀若手選手賞はシーズン開幕時に23歳以下の選手から選ばれ、最優秀選手賞との同時受賞も可能。ともに1973-74シーズンから続く伝統のある賞で、選出はPFAのメンバーによる投票によって行われる。
 

◉PFA年間最優秀選手賞 ノミネート

ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)
アーリン・ハーランド(マンチェスター・シティ)
ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)
マルティン・ウーデゴール(アーセナル)
ブカヨ・サカ(アーセナル)
ハリー・ケイン(トッテナム)

昨季に3冠を果たしたマンチェスター・シティから3人がノミネートを果たした。「35試合で36ゴール」という衝撃的なデビューシーズンを過ごしたハーランドは、受賞候補の筆頭だろう。しかし同時に、PFAはハーランドの功績を「偉業」としつつ、「それは2020年と2021年のPFA年間最優秀選手賞に輝いたデ・ブライネがいなければ成し得なかった」とデ・ブライネの活躍も高く評価している。

また、ストーンズについては「リーグ最少失点(タイ)を記録した王者シティにおいて、ディフェンスと中盤をつなぐ重要な役割を果たした」としている。

マンチェスター・シティに次ぐ2位でシーズンを終えたアーセナルからは、ウーデゴールとサカの2人がノミネート。PFAは「印象的なシーズンを送り、ガナーズの栄冠を手中に収めかけた」と評し、ケインについては「自身2度目となる30ゴールの大台を突破」したことを評価した。

◉PFA年間最優秀若手選手賞 ノミネート

アーリン・ハーランド(マンチェスター・シティ)
ブカヨ・サカ(アーセナル)
ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル)
モイセス・カイセド(ブライトン/現チェルシー)
エヴァン・ファーガソン(ブライトン)
ジェイコブ・ラムジー(アストンヴィラ)

“ダブルノミネート”を果たしたのはハーランドとサカの2人。過去にダブル受賞を果たしたのは1977年のアンディ・グレイ(アストンヴィラ)と2007年のクリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)、そして2013年のギャレス・ベイル(トッテナム)の3人だけだが、ハーランドが彼らに続く可能性は高いだろう。

サカは4シーズン連続でのノミネートとなった。サカかマルティネッリが受賞すれば、アーセナルの選手としては2011年のジャック・ウィルシャー以来となる。また、マルティネッリが受賞すればブラジル人として初の同賞受賞となる。

ブライトンからはこの夏にチェルシーへと移籍したカイセドと、シーズン中盤以降に存在感を発揮し、アーセナル戦でクラブの史上最年少記録を塗り替えるゴールを決めたファーガソンが選出された。

いずれの賞も、受賞者は現地時間8月29日に行われる「PFA Awards」で発表される。果たして10年ぶりのダブル受賞者は誕生するだろうか。

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