新成人6人全員が幼なじみの村、みんな集まれる日に成人式延期 青森・西目屋 仲間同士で日程調整

 青森県西目屋村は8月14日に行う予定だった今年の成人式を、時季外れの9月23日(秋分の日)に延期することを決めた。村の新成人は6人だけで元々が幼なじみ。当初の日程では全員が集まることができなかったため、LINE(ライン)のチャットグループで調整を重ねて自分たちで日取りを決めた。

 人口約1260人と県内最少人口の小さな村ならではの柔軟さを発揮する形となった。

 成人式を担当する村教育委員会によると、同村の成人式は全員20歳に達した学年が対象で、ほかの自治体よりも1年遅れになるのが特徴。例年お盆に合わせて、8月14日に日程を固定していた。

 村教委が7月に県内外にいる6人(男女各3人)に出欠の連絡を取ったところ、仕事の都合などで全員が不参加の意向を示した。これを受けて、仲間同士で「いつなら集まれる?」と調整が始まり、村側も意をくんだ。

 村教委の坂田知陽(ともあき)主事は「主役は新成人。一生に一度のイベントであり、みんなが楽しみにして参加できるなら日付にこだわる必要はない」と話した。

© 株式会社東奥日報社