セオ・ウォルコットが現役引退を表明。プレミアリーグで397試合に出場し80ゴールを記録

写真:34歳のウォルコットが現役引退を表明

8月18日、元イングランド代表FWセオ・ウォルコットが現役引退を発表した。

1989年3月16日生まれ、現在34歳のウォルコットは、その突出した才能が評価され2000年にサウサンプトンのユースに加入。2005-06シーズンのチャンピオンシップ開幕戦で、16歳143日という若さでトップチームデビューを飾った。

デビューシーズンは序盤戦こそ途中出場やベンチ外も多かったが、後半戦はほぼフル稼働。21試合に出場して4ゴールを挙げた。その活躍が評価されシーズン途中の2006年1月にアーセナルへとステップアップを果たすと、2006年5月にはイングランド代表に初招集。ハンガリーとの親善試合のピッチに立ち、17歳75日という史上最年少出場記録を樹立した。

アーセナルでのデビューを果たしたのは、2006-07シーズンのプレミアリーグ開幕戦、アストンヴィラとの試合だった。その4日後にはチャンピオンズリーグ予備予選のディナモ・ザグレブ戦に途中出場し、マテュー・フラミニの決勝ゴールをアシスト。以降、その爆発的なスピードを武器に出場機会を増やし、2018年1月にエヴァートンへ移籍するまでにアーセナルでリーグ戦270試合に出場し、65ゴールを挙げた。

その後エヴァートンで2年半、サウサンプトンで2年半を過ごしたウォルコットは、昨季終了時点までにプレミアリーグで397試合に出場し、80のゴールと56のアシストを積み重ねてきた。イングランド代表としては47試合で8ゴールを挙げている。

そして今年5月28日、昨季のプレミアリーグ最終節リヴァプール戦を前に、ウォルコットは次のようなメッセージを自身のSNSに投稿し、サウサンプトンへの感謝と現役続行の意向を綴っていた。

「今日がセインツのユニフォームを着て試合に出場する最後の日になる。ただただサウサンプトンにいるすべての人に多大な感謝を伝えたい。今シーズン、プレミアリーグに残留できなかったことは本当に残念なことだけど、クラブはすぐにあの場所に戻ってくると確信している。私の目標はプレーを続けることであり、次なる挑戦を楽しみにしている」

結局、別のクラブでプレーするという“次なる挑戦”ではなく、第二の人生を歩むことを決意し引退を発表。SNSで次のような言葉を綴った。

「幸運なことにプレーを続けるオファーもあったが、自分がキャリアを始めたクラブで終わりを迎え、スパイクを脱ぐのは正しいことだと感じている。一緒に歩んでくれたすべての人に感謝している」

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