ウクライナ反攻、目標達成できず 米情報機関分析、支援巡り不和も

7月、ウクライナ東部ドネツク州バフムト近郊の前線を訪れたゼレンスキー大統領(大統領府提供・ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポストは17日、ロシアに侵攻されたウクライナの反転攻勢について、同国南東部の重要拠点メリトポリを奪還する目標は達成できないと米情報機関が分析していると報じた。関係者の話として伝えた。ロシア軍の地雷原突破に苦戦しており、多額の軍事支援を続ける欧米とウクライナの間で不協和音を生みそうだとしている。

 メリトポリは南部ザポロジエ州にあり、ロシアが実効支配するクリミア半島と侵攻後に占領した地域を結ぶ、幹線道路と鉄道が走る。ウクライナ軍は同市から80キロ以上離れた州内のロボティネを起点に奪還を目指すが、数キロ手前までしか到達できないと米情報機関は分析しているという。

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