スペインはなでしこに次ぐ偉業達成なるか、注目の19歳FWは史上初女子W杯三世代制覇懸かる

[写真:Getty Images]

スペイン女子代表の19歳FW、サルマ・パラジュエロ(バルセロナ)に大記録が懸かっている。

オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)でグループCに属したスペインは、グループステージでコスタリカ女子代表、ザンビア女子代表を下し、早々にノックアウトステージ進出を決めた。

なでしこジャパンには0-4と、衝撃的な大敗を喫したものの、ラウンド16のスイス女子代表戦では完成度の違いを見せて5-1と圧勝して初のベスト8入り。準々決勝では延長戦の末にオランダ女子代表を、準決勝では試合終了間際の劇的決勝点でスウェーデン女子代表を退け、初の決勝進出を決めた。

もしもスペインが優勝を成し遂げると、U-17女子W杯、U-20女子W杯と併せた全世代制覇に。日本次ぐ史上2カ国目の偉業達成となる。

また、日本が2011年に女子W杯、2014年にU-17女子W杯、2018年にU-20女子W杯を制したのに対し、スペインは2018年のU-17女子に続き、2022年のU-17女子W杯、U-20女子W杯で優勝。直近の女子W杯を全階級制覇するという奇跡的な成績を収める可能性がある。

さらに、スペインが全カテゴリー制覇となった場合、2018年のU-17女子W杯、2022年のU-20女子W杯優勝メンバーであるパラジュエロは、19歳にしてすべての女子W杯を制覇した史上初の選手となる。

元々は陸上400mや400mハードルの選手で、こちららでも好成績を残してきたパラジュエロ。ダイナミックなスプリントはピッチでも彩を放ち、先のU-20女子W杯決勝でU-20日本女子代表から2ゴールを奪ったことも記憶に新しい。

今大会ではラウンド16まで先発出場が続くも思うような結果が残せていなかった。だが、途中出場となったオランダ戦やスウェーデン戦では値千金のゴールを2つ。スーパーサブとしてホルヘ・ビルダ監督の期待に応えた。

運命の決勝戦は20日。パラジュエロはイングランド代表戦でもゴールを決め、歴史にその名を刻むことができるだろうか。

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