台風直撃の兵庫・香美町で泥かき、家財運搬 ボランティアの復旧活動始まる

床下にたまった泥をかき出すボランティア=18日午前、兵庫県香美町香住区間室

 兵庫県を15日に縦断した台風7号の影響で河川が氾濫し、床上浸水などの被害が相次いだ同県香美町香住区で18日、ボランティアによる復旧支援活動が始まった。県によると同日までに、香美町で30棟、養父市で3棟の床上浸水が判明。床下浸水は香美町の28棟を含め、但馬地域5市町(豊岡、養父、朝来市、香美、新温泉町)と丹波市で計49棟に広がった。16日から養父市の伊佐地区周辺の最大514世帯で続いた断水は、18日夕に解消された。

 復旧支援活動は、香美町社会福祉協議会が但馬地域から参加者を募集。20日まで同町内で、泥に漬かった家財の運搬や床下の泥かきなどを行う。初日は同町香住区間室地区で約20人が活動し、新温泉町の中井克己さん(78)は「人手が必要と感じた」、同町社協の小南かおるさん(50)は「少しでも日常生活に戻るお手伝いができれば」と話した。地元の鎌田はじめさん(86)は「重たい物を動かせませんし、ごっつい助かります」と喜んだ。

 香美町はふるさと納税による災害支援の寄付を受け付けており、ポータルサイト「ふるさとチョイス」「ふるなび」「さとふる」などで寄付できる。(長谷部崇、吉田みなみ、金 慶順)

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