クロップ監督が遠藤航を大絶賛「契約には本当に満足」「本当い良い選手」、選手としても人間としても評価「すぐに助けてくれると確信している」

[写真:Getty Images]

リバプールのユルゲン・クロップ監督が、新たに獲得した日本代表MF遠藤航を大絶賛している。クラブ公式サイトが伝えた。

18日、リバプールはシュツットガルトから遠藤の獲得を発表。長期契約を締結し、背番号は「3」に決定した。

かつてはMF南野拓実(モナコ)も所属したリバプール。女子チームにはなでしこジャパンのMF長野風花が所属しているが、男子としては2人目の日本人選手となった。

ドイツ人指揮官にとっては遠藤はチェックしていた選手。今夏中盤の補強にことごとく失敗していた中、獲得できた遠藤をクロップ監督が絶賛した。

「本当に幸せだ。ワタルは本当に良い選手だ。フットボールの世界ではこういったこともある。でも、しっかりと見てほしい。彼は本当に良い選手なんだ」

「経験豊富な選手、シュツットガルトのキャプテン、日本代表のキャプテン、上手い英語を話し、良い男で、家族思いだ。ピッチ上ではマシーンで、優れたサッカー選手でもある。態度も素晴らしい」

「本当に嬉しい。彼は優れたサッカー選手であり、とても経験が豊富で、ハードワークが大好きだ」

選手としても人間としても遠藤を評価しているクロップ監督。電撃的に獲得の噂が出てから、多くのメッセージをかつて指導したドイツの選手たちからも聞いたと明かし、みんなが遠藤を評価していたとコメントした。

「噂が流れてから、あるいは流れていたので、私の元選手からたくさんのメッセージを受け取った。誰もが『本当ならば、天才的な衝撃だ。何年も彼との契約を願っていた』と、そんな感じだった」

「ドイツではとてもポジティブなことで、彼は本当に高く評価されている。シュツットガルトにとって、彼を失う事は本当に辛いことだと思うが、その一方で残り1年という中で、良い取引でもあったはずだ」

「彼にとっては良いことだろう。クラブにとっても良いことだ。我々にとっては、本当に良いことだ。彼は本当に喜んで加入してくれている。それもまた嬉しい」

リバプールとしては30歳の選手を獲得し、長期契約を結ぶのは異例のこと。クロップ監督はこれまでも遠藤を獲得候補に入れたことはあったとしながらも、このタイミングでなければ獲得はできなかったと明かし、すぐにチームの力になってくれるだろうとした。

「絶対に(重要だ)。繰り返すが、我々のクラブでは大体そういった状況だ。第一に彼が30歳でなければ、獲得できていたかわからない」

「第二に、彼は常に私のリストに載っていたが、通常こういった年齢層の選手とは契約しない。彼は明らかに最高のフィット感があり、我々は彼と共にとても楽しい時間を過ごせるはずだ」

「彼ならばすぐに我々を助けてくれると確信しているし、シーズンはすでに始まっているから素晴らしいことだ」

「だから、彼はピッチ上で自分がどれだけ優れているのかを示してくれるだろうし、私は彼と一緒にいるのが待ちきれない」

コミュニケーションも英語が堪能な遠藤であれば問題なし。またコンディション面も、シュツットガルトで開幕の準備をしっかりしていたことで問題ないとコメント。ポジションもアンカーやインサイドでのプレーになるだろうと期待を口にした。

「彼はプレシーズンをフルに過ごした。全てのプレシーズンの試合に出場したかどうかは分からないが、でもプレシーズンの試合には出場していた。フルでトレーニングもしていた」

「初めて話をした時、彼は練習場から帰ってきたところだった。彼はコンディションが良い。もちろん、どれだけ早く彼を加えることができるかを考える必要があるが、それはフィジカル的な問題ではないだろう」

「あとはシュツットガルトでプレーしていたポジションと同じポジションでここでもプレーするはずだ。大きな違いはない」

「もちろん、我々は少し違うやり方をとっているが、最終的に彼がデュエルに勝ち、AからBへとボールを渡すことができれば素晴らしい。そして、彼は間違いなく初日からやってくれるだろう」

「私はこのフットボールの世界がどのように機能するかを知っているし、人々の目にもそれは見えている。彼は本当に良い選手だし、契約には本当に満足している。本当に良い選手だ」

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