青森青年会議所、来夏のねぶた参加自粛 引き手殴打したスタッフ除名

 今夏の青森ねぶた祭で、青森青年会議所(JC)の大型ねぶた運行中に、スタッフがねぶたの引き手数人を殴打した問題を受け、同JCは18日、来夏の青森ねぶた祭参加を自粛すると明らかにした。引き手を殴打した運行支援者2人については、同JCからの除名処分などを決めた。

 同日夜、青森市の青森青年会議所会館で会員向けの説明会と臨時総会を開いた後、石田壮平理事長が報道陣に説明した。

 運行支援者の1人だった同JCの会員男性(38)は同日付で除名とし、もう1人のボランティアスタッフ男性(44)とは、同JCの活動との関わりを断つことを決定。再発防止策として、会員に対する規範意識向上の研修や、組織の管理体制明確化などの対策を講じる。

 同JCは祭り主催者の実行委員会や運行団体協議会に方針を説明し、ホームページで今回決定した内容を公表した。

 石田理事長は「殴打行為は、あってはならない。ねぶた師やねぶたを楽しみにしている皆さまに深くおわび申し上げる。事実を重く受け止め二度と起こさないよう、運行を見直す時間に自粛期間を充てたい」と話した。

 今回の問題では、殴打行為を撮影した動画が交流サイト(SNS)を通じて拡散。同JCはスタッフの行為を認め、謝罪コメントを出していた。

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