小山で「ロケット甲子園」 関東初開催 7チームが滞空時間など競う

小山総合公園で開かれたロケット甲子園2023

 【小山】プラスチックと紙筒、専用の火薬などで作った長さ約30センチのモデルロケットの高さや滞空時間を競う「ロケット甲子園2023」がこのほど、外城(とじょう)の小山総合公園で開かれた。県外の中学、高校生が参加し、思い思いのロケットを天高く打ち上げた。

 日本モデルロケット協会(埼玉県ふじみ野市)が主催する全国大会。関東地区では初開催となった。市地域おこし協力隊の横山賢(よこやまけん)さん(39)が航空機の整備士として携わった経験を活かし、市民に空の魅力を発信しようと誘致した。

 今回は北海道や福岡県の6校計7チームがエントリーした。ロケットは重量650グラム以上、長さ30センチ以上とする規定。内部に高度計とウズラの卵を入れ、2回打ち上げを行い、目標の滞空時間、高度といかに近いかで点数を競った。卵が割れると失格になる。

 優勝したのは横浜サイエンスフロンティア高・付属中のチーム。設計を担当した同付属中3年鍋田真穂(なべたまほ)さん(14)は「仲間とたくさん相談して優勝でき、素直にうれしい」と笑顔を見せた。同チームには世界大会への挑戦権が与えられた。

 横山さんは「生徒たちが真剣に取り組んでいたことが何よりうれしかった。来年以降も小山市で開催してもらい、県内の高校生が参加して大会を盛り上げてもらいたい」と今後を見据えていた。

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